【おされヘアー】「ツーブロック」校則で禁止　青森市の10中学

　青森市内の中学校19校中、半数以上の10校が、男子の髪形「ツーブロック」を校則で禁止を明記していることが2日、分かった。

　同日開かれた青森市議会で、村川みどり議員（共産党）の一般質問に対して市側が答弁した。

　ツーブロックは、頭頂部の髪を長めに残し、サイドや後頭部を短く刈り上げて段差を付けた髪形で、比較的若い世代に人気。市内の中学生らを対象とした校則アンケートで、ツーブロックを禁ずる規定に疑問の声が出たことから、村川議員は「なぜ禁止なのか」と質問した。

　成田一二三教育長は「髪形は極めて個人的なもの。どういう髪形をするかというのは個人に委ねられている」と断った上で「市内の高校でツーブロックを禁止しているところが多い。進学先の高校が禁止している中、中学生がその髪形で受験にいくのはなかなか難しい。学校側も敏感に感じ取ってそういう対応をしている」などと述べた。

　校則を巡っては、下着の色や頭髪を細かく規制するなどの不合理な規定が、いわゆる「ブラック校則」として各地で問題化したことを受け、文部科学省が6月、社会や時代の変化に合わせて見直すよう求める通知を、各都道府県教育委員会などに出した。

　ツーブロック禁止の校則は、これまでに東京都や三重県、山口県などで波紋を呼び、議会で取り上げられたケースもある。

　市教委によると、国の通知を受け市内の中学校では、ソックスの長さの規則削除や、防寒着の種類・色を問わないなど、校則を変更する例があるという。

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